はみだし者のひとりごと

読まれることのなかった日記

1004

日曜日の昼下がり。おびただしい数のスーツの群れが1箇所に集まる。社会に疑問を持ちながらも彼らとなんの代わりもない振る舞いをしている自分に嫌気がさす。だからと言って変わろうなどこれっぽっちも思わない。結局、自分も何者でもなく彼らと同じなのだ。終了時刻となり早足で抜け出しコンビニへ入る。108円の1番安い缶コーヒーを選ぶも、レジに並ぶと手違いで128円。それを正す気力もなく僕は流される。喫煙所のない路地裏でゴミの山を見つめながら一吸、また一吸と煙で誤魔化す。どうしようもならないことを嘆いていると、そこには夕焼けが広がっていた。